恋ぞつもりて淵となりぬる

あなたなんかのせいでめちゃくちゃなんだ

百人一首とジャニーズの親和性について(Snow Man佐久間大介くんの場合)

 

 

あけましたね、おめでとうございます。今年も毎日さくまくんに一目惚れしていけたらと思っています。我佐久間大介本気愛!!(書き初め)

 

まぁそんなわけで(どんな)新年早々はてブを書いていることからもわかるように、今年のお正月はめちゃめちゃ暇でした。ここ数年恒例だったKinKiの元日京セラ公演もなく、となると元旦から眠い目こすって新幹線で大阪に向かうこともなくで、ばっちり寝正月をキメられたのでこれ以上ないくらいに暇(笑)なので、久しぶりに百人一首の本をパラパラと捲ったりして過ごしてたんですが。やっぱり昔の人たちって愛が重いし、割と失恋するしでこれまんまさくまくんにリアコ拗らせてるときの自分では…?となり、つまりさくまくんは百人一首?となり、わかるさくまくんは百人一首!!!!となって今に至ります。

つまり何が言いたいかと言うと、さくまくんへの想いはまんま百人一首が代弁してくれているんだわ、ということ。下手したらファンレも百人一首だけで書けるんだよね、本人絶対意味わかってくれなそうだけど。

となると百首の中でも特にさくまくんっぽいうたを探してみたくなりません??私はなった。で、もう一度そういう観点で本を熟読し、何首かに焦点を絞ってみたら面白くなったので、正月早々、以下のようにまとめました。ちなみに真面目な現代語訳の方が意味がわかりやすいうたと、意訳の方がニュアンスが伝わりやすいうたとがあるので両方つけてます。

 

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天つ風 雲の通い路 吹きとぢよ 乙女の姿 しばしとどめむ (僧正遍昭)

現代語訳: 空を吹く風よ、天女の通る雲の中の道を吹き閉ざしてくれ。舞を終えて去る天女のように美しい舞姫を、もうすこしここにとどめておきたいのだ。

意訳: 彼女は美しい天女。祭りが終われば天に帰る。帰り道を風が吹き飛ばしてくれたら、もう少し見ていられるのに。

いやもうひたすらにさくまくんすぎて遍昭とヲタ会したい。さてはあんた平安時代のさくま担だな?(迷推理)

これは五節の舞というおめでたい現場で、作者・遍昭が自担(訳:舞姫)を見たときのうたです。舞の美しさに心を奪われ、自担を天女様に見立て始めるロマンチックポエマー脳といい、宴の終わりを惜しんで大自然に無茶な注文をしだすモンペクレーマー気質といい、遍昭ちゃんってばもう典型的なジャニオタ。気持ち超わかる。私は彼がちゃんと双眼鏡を持っていったかが心配です。うちわ作ってあげようか?(ない)

滝沢歌舞伎のSPARKさくまくんなんかは、正にこのうたがぴたりと当てはまるんじゃないかなぁと。まるで羽衣のように華麗に揺れる衣装の裾とか、中性的で妖艶なその笑みとか、儚さとか触れがたいほどの美しさとか、見れば見るほどあのさくまくんは、天女のような存在な気がしますね…私は。

 

 

陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆえに

みだれ初めにし 我ならなくに(河原左大臣)

現代語訳: 陸奥の名産である「しのぶもじずり」の乱れ模様のように私の心は乱れているが、それはほかでもないあなたのせいなのに。私ひとりのせいではないのに。

意訳: 私の心がこんなに乱れているのは誰のせいだと思う?ぜんぶ君のせいだ。

絶対この人、深夜に突然自担への好きが募って「無理!自担くん好きすぎる!罪!」とか言いだすタイプのオタクだと思う。わかる(わかる) 自担好きすぎて本人に全責任を転嫁したくなることあるよね。だって好きすぎてつらいんだもん(笑)

このうたは割とジャニオタ全般が共感出来るものなんじゃないかな〜と思います。自分が魅力的すぎることの責任とってねさくまくん!♡(狂っている自覚はある)

 

浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど

あまりてなどか 人の恋しき(参議等)

現代語訳: 浅茅の生えている小野の篠原の「しの」ではないが、いままでは忍んできたけれど、もう忍びきれずに、どうしてこんなにあなたが恋しいのでしょうか

意訳: 君への想いがあふれ出して、もう抑えられない。好きだ好きだ好きだ好きだ―― 

これは圧倒的に意訳のニュアンスで楽しんでもらいたいうたですね!よくこんな強い感情今まで抑えてられたなお前(笑)みたいな気持ちにもなる1首。

いやさぁ〜さくまくんのことがさぁ…好きだよね………☆語彙力もなにもかもかなぐり捨てて、ひたすら「好き」しか言えなくなる瞬間ってあるじゃないですか。それこそこのうたじゃないけど、好きが溢れ出すときっていうか…。そのときの気持ちとして、ぴったりな1首だな〜と思ったので。現代語訳だけ読んでる分にはそこまで共感するうたではなかったので、この気持ちは意訳ありきかなぁとも思うけどw

 

君がため 惜しからざりし 命さへ

長くもがなと 思ひけるかな(藤原義孝)

現代語訳: あなたのためならどうなっても惜しくないと思ったこの生命さえも、お逢いできた今では、少しでも長くあって欲しいと思うようになったことだ

意訳:いつ死んでもいいと思っていた、君に会うまでは。君に会えた今、いつまでも君といられたらと、僕は願っている。

えっ…わかる…(わかる)。これはもちろんメンタル的にもよくわかるけど、現実的な問題でもよくわかるうたかな。だってジャニオタっていつも楽しみが先にあるじゃない?現場とかCD・DVDの発売はもちろん、レギュラー番組のちょっと楽しみな回とか、番宣とか歌番組とか、映画の公開日とか…挙げだしたらほんとに楽しみなことがいっぱいあって、とても死んでる暇なんてない(笑) さくまくんの場合は毎月なにかしら現場があるので、やっぱり死んでもいいとか思ってる場合じゃないんだよね。現場のさくまくんが見られないなんて死ぬ!だから死ねない!でも現場行くとさくまくんかっこよすぎて死ぬ!!!!(矛盾)

というわけで現実的な問題、自担に出会ってから死ねなくなったよねという気持ちも込めての選出ですね。さくまくんかっこいいから生きる〜!めろ!

 

嘆けとて 月やはものを 思はする

かこち顔なる わが涙かな(西行法師)

現代語訳:嘆けといって、月がもの思いをさせるのだろうか、いや、そうではない。それなのに月のせいにして、こぼれ落ちる私の涙であることよ

意訳:あの人が好きすぎて泣けてくる。でもあの人は悪くない、そうだこの涙は月のせい! 月がきれいで泣けてくるんだ。

責任転嫁系オタク第2弾。これもわかりやすいのは意訳かな〜。西行ちゃんは絶対自担リアコの激重オタクですね。「自担くんが好きで泣けてきたなぁ」「月がこんなに綺麗だからいけないんだ」とか深夜にツイートしだすし、bioは好きな曲の歌詞の一部。多分KinKiの曲かな〜恋愛観重いから…(謝れ)

にしても、ほんとうに綺麗な責任転嫁だと思うw普通月のせいにするか?? 私も今度からさくまくんが好きすぎて泣けてきたときは、月の美しさのせいにしてみようと思います。泣けてくることは結構あるしよくわかるので。(怖)

 

↓ここから番外編だよ!☆

住の江の 岸による浪 よるさへや

夢の通ひ路 人目よくらむ(藤原敏行朝臣)

現代語訳: 住の江の岸に「よる」波ではないが、人目につく昼だけでなく夜までも、夢の中の通い路で、なぜあなたは人目を避けるのだろうか

意訳:夢の中なら会っても誰にもわからないのに、あなたは夢にも出てきてくれない。そんなに人目が気になるの?

別に夢に出てこないわけではないので最後まで迷ってたんだけど、初夢ですら「恋人としては」出てきてくれなかったのでやけくそになって番外編としてぶち込みました。なんで!?!?枕の下にananまで挟んだのに!!!!(馬鹿) 

登場自体はめっちゃしてくれるのに、アイドルとしてしか出てきてくれないんだよねぇ…w ここまできたら面白くなってきたので、このままずっと、アイドルとオタクの関係性で夢に出てきて欲しいです。ウケるw(ウケない)

 

筑波嶺の 峯より落つる みなの川

恋ぞつもりて 淵となりぬる(陽成院)

現代語訳:筑波山の峰から流れ落ちるみなの川が、一滴の雫がつもって深い淵になるように、私の恋い焦がれる思いも深くつもって淵となってしまったことだ

意訳:あるかないかの想いでさえも、積もり積もって 今はもう、君のことが とても愛しい。

別にさくまくんのことは当初まったく好きじゃなかったのに、いつの間にやらこんなにも好きが積もって、今では身動きすら出来なくなったな〜という想いも込めて!これはうた自体が大好きなので完全に贔屓も入ってますね…まぁ…いいじゃないですか…()

 

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そんなわけでさくまくんっぽい短歌たちは以上です!は〜楽しかった!これはほんとに百首あるうちの一部だし、解釈も訳もいくつもあるうちの1つを取ってるしで、百人一首全体から見ればほんの一角です。それぞれ背景なども交えて考えると本当に面白いので、暇があれば己の自担への想いを代弁してくれているうただったり、単純に自担ぽいうただったりを探してみるのも面白いんじゃないかな〜。少なくとも私は楽しかった!(笑)

 

ではでは、三が日も終わったことですし、そろそろ締めて終わります。

 

皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします!